■2004/02/29 (日)アイアンマンマレーシア
AM4:00起床、朝食を食べに行ったらビュッフェに米が無く、オートミールがあった、ぎえ~
今回は近所にコンビニも無いのでおにぎりも買えないの、外人はモリモリ胃にトーストを詰め込んでいる…
あ~どうしよ~パワージェルでごまかすしかないか~
今回のレース距離はフルサイズのトライアスロン、swim3.8km・bike180.2km・run42.2km、制限時間17時間
AM5:30レース会場へ、最悪の事を考えつつ、ナンバリングとセンサーチックを受けた後、鎮痛剤をバイクにセット
トランジションバッグの中身を少々入れ替えているうちに招集がかかる
スイムスタート地点の眼鏡置き場に行ったら、私以外に眼鏡を置いている人が1人しかいなかった
…みんな目がいいのかなあ、いいなあ
参加選手440名中、日本人は110人、今回はたくさんいるぞジャパニ~
AM7:15、日の出を待ってスイムスタート(今回は水中に入ってからするフローティングスタート)
スイムコースは波の穏やかな港の中での片道1.9kmを往復する3.8km
25m置きに赤い旗がまっすぐ並べられていて行き先が目視しやすく、100m置きに距離表示がしてあり
コースから大きく外れずに泳ぐ事ができる親切設計
前回プーケットでの1.9kmからいきなり倍の3.8km、制限時間2時間20分、自信はまったくし
レースと同じ距離を泳いだ事は一度も無い、タイムアップでリタイアかも…と覚悟してた
泳ぎ始めはやはりバトルを避け、後方からゆっくり目に平泳ぎ、500mを過ぎてから本格的にクロール
アップをしてないので息が上がりなかなかペースがつかめない、もっと早く起きればよかった
波はなくひたすら穏やかな水面、整然と並ぶ赤い旗、流れは無いのに思ったようにまっすぐ泳げない
800m過ぎたあたりからレスキューのカヌーが、私の横にぴったり張り付いて監視を始める
「む、もしや私がラストスイマー?」ちょっと焦るが振り返る余裕は無い
1000m通過、右に左にアバンギャルドな泳ぎを見せる外人を避けたり、時計をちらちら見ながら泳ぐのは難しいなあ
1500m通過、ブイの外側、大きくアウトコースを泳ぐ選手発見、いくらバトルが嫌だからって、コースアウトし過ぎではなかろうか
1900m通過、やっと折り返し、おお1時間切っている!この調子で行けばなんとかなるかも~岸辺の鷲の彫像目指しひたすら泳ぐ
2100m通過、日が射すにつれて波が高くなっていく、遅い選手ほど辛くなるコースコンディション
2300m通過、疲れてきたのか腰に痛みが…そして左足のふくらはぎがピンチな感じ
2500m通過、「まだ1km以上ある」と思ったら、ちょっとげんなり
2800m通過、「あと1kmだ~」腕がしんどくなってきたので、ちょっとキックのピッチを上げてみる
3000m通過、キックに力を入れると左足がつりそうになる、かといって腕も結構限界近い、む~しんどいなあ
3500m通過、あともうちょっと、1時間40分経過、まだ間に合う、がんばれオレ~
3800m通過、波がきびしい~あと100mが長い長い、岸からのびた浮き桟橋にスタッフの人が立っている
なんとか泳ぎきり、スタッフの差し出す手を握り引き上げてもらってフィニッシュ
制限時間ぎりぎりであがりかと想像していたのだが、1時間59分でフィニッシュできた(練習の成果あったかな?)
これはゴールまで行けるかなとちょっと期待
目をくるくる回しながらトランジションへ
タオルで頭拭いて、バイクジャージを着て~、ん?なんかスパッツしっとりしてるなあ?
キャメルバック背負って~、ん?なんか軽いなあ?日焼け止め、ヘルメット、サングラス、靴はいてバイクエリアへGO
(おおっとここでスイムでビリじゃなかった事判明、まだ泳いでいる人がいる~よかったよかった)
バイクはランカウイ島内をくるっと1周90km×2周回する180.2km
制限時間はスタートから10時間30分以内、すでに2時間10分使っているので
8時間20分でゴールしなければ失格である
コースを車で試走した感じではハワイと同じくらいの難易度でアップダウンは全部で4つ、往復で8つ、それ以外はほとんどフラット
しかし難敵は35度以上はあるかという気温、黙って立っているだけでも汗だくだく、ものすごい熱さである
給水がうまくいかないと普段のパフォーマンスは出せないだろう
バイクにまたがって発進、とりあえず水を飲もう、と、キャメルバッグからのびているノズルを口に入れ
一口吸い込む…水が出な~い…何故何故?再度吸い込む…なんにも出な~い
背中のリュックを振ってみる、妙に軽い、水を1Lは入れたはず…もしかして漏れた?だからジャージが濡れてるの?
くそ~、欠陥品~、これじゃただのリュックじゃないか~、ばか~(泣)
ジャージにしみこんでいるのはただの水ではなくccdというスポーツドリンクである
太ももを伝って膝の裏が糖分でべたべたし、漕ぐたびに皮膚が刺激される、うお~漕ぎ辛~い
港をスタートし時計回りに道路を走行、街中を抜けて山中へ入って行く、ちょっとしんどいアップダウンが続く道
昨日試走したときはそれなりに登れたので安心していたのだが、2時間泳いだ後なのでよれよれでスピードが出ない
エネルギーチャージだあ、ちゅ~ちゅ~、今回はカーボショッツを水で薄めたものをハンドルのドリンクボトルにセット
補給は手を離さずに楽に出来る様にした、中身も全部で1300kcal分ある、がんがん飲んで回復せねば~
トップチューブのボックスにはアミノ酸とクエン酸の粉末、岩塩、梅干し、カリウム、鎮痛剤が入っている
走りながら順々に補給、残念ながら高温のため低塩梅干しはお亡くなりになっていた、変な味~
エネルギー補給してもなかなか調子は上がらない、熱さをあまり感じない方なので頭はしんどいと思ってなかったのだが
体はしっかり辛かった様子、大量に水を飲んでも汗となって排出されない体質の私、水分が胃に溜まったまま吸収されない
でも喉は乾くので水は飲みたいのココロ…どんどん胃がガボガボになっていく
12、3km置きにあるエイドステーションでは水とスポーツドリンクと補給食をくれる様になっている
最初はスポーツドリンクをもらっていたのだが、氷入りの冷たいものが飲みたくて、つい禁断の素水に手を付けてしまう
…素水はね~吸収しないのは、重々わかっているのよ~でもでも~あ~~氷入りおいしい~~(泣)
胃がチャポチャポ音を立てている、塩を補給したのだが吸収してくれない、燃料も途中で品切れ、あ~しんどいよう
50km地点通過、コース中一番の難関と言われている、高級リゾートホテル前の坂道に差し掛かる
うにゃ~、ここで去年のチャンピオンにlapされた~、はええ~~もう140km走ったの~?
カメラバイクを引き連れてチャンピオンはエアロホイールをゴ~っと豪快にならしながら駆っ飛んで行った
この辺から生理痛でペダルを踏み込めなくなっており、登りは徒歩と同じスピードにまで低下
坂道を折り返し、ちょっとトイレ休憩、炎天下に置かれた箱の中は灼熱地獄であった、ぜいぜいはーはー
再びバイクにまたがる…痛い~サドルに○○○○が当たる~男の人にはわかるまい~うにゅ~
60km地点通過、ちょっとした傾斜でも踏み込むとお腹が痛い、もう漕ぐ事が出来ず、仕方なくおりて歩く
マーシャルの人がバイクで後ろからやってきて「大丈夫か?」と聞いてきた
まだギブアップしたくなかったので「大丈夫、まだ走るよ」と答える
乗ったり歩いたりしながら70km地点通過
鎮痛剤はなかなか効いてくれず、水の飲み過ぎのせいで胃も痛み始める
我慢して漕ぎ続けたが、時間はゆっくり過ぎてはくれなかった、まだ80km地点
もうすでに3時間以上が経過していた
85km地点、2周回めの90km地点まであと5km、セイタロが応援に来てくれていた
期待に応えてなんとか頑張って2周目に入りたかった…しかしバイクに乗っている時間より押して歩いている時間の方が長くなり
もう一度ペダルを漕ぐ力を出す事は出来なかった、あきらめたくなかったが、それ以上痛みには耐えられなかったのだ
ゼッケンを外して道ばたに座り込む、ずっと後ろに着いてきてくれたマーシャルに
「Are you stop?」と言われ「Yes」と答えた
初めてのアイアンマンはここでおしまい…
みんなに「無理だよ~」と言われていたので、絶対完走してやる~と思っていたんだけど
痛みには勝てなかった…ふにゅ、とほほ。
救急車が迎えにきて会場までバイクと一緒に搬送される、心配そうな医者に生理である事を告げて点滴を断る
救護室では点滴を受けていた選手が沢山いた、熱射病にもなるよなあ
痛みが治まってからバイクでホテルに戻る、シャワーを浴びながらためいき、は~
戻ってきたセイタロと一緒にランの為に用意しておいたスペシャルドリンクやトランジションバッグを回収
コースを走ってる他の選手を歩道から応援、みんな熱さで相当辛そう、あ~私も走りたかったなあフルマラソン
次回はしっかり薬を飲んででも生理をずらして体調万全で参加したい
2時間以上のレースでお腹痛いのはやっぱ我慢できなにょ。
リザルト
参加選手440名/出走選手357名/完走者281名/タイムオーバー12名
No.99/swim/01:59:58/350位/DNF
http://www.ironmanlangkawi.com.my/2004/race/result.asp
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